当院の取り組み
前職名古屋大学大学院医学研究科消化器内科学教授時代から、アジア医療に造詣の深い後藤秀実院長が2018年4月に着任されてから、国際交流が加速的に展開されるようになりました。現在25のアジアの医療機関(ベトナム・バクマイ病院、108中央病院、E病院、ハノイ医科大学病院、バクザン病院、フエ医科薬科大学病院、ホーチミン医科大学、UMC、175病院、チョーライ病院、タイ・シリラート病院、NCI、ラジャビテー病院、バンコク病院、プミポン病院、コンケーン大学、ミヤンマー・ヤンゴン総合病院、シャンピア病院、ネピドー総合病院、マンダレー総合病院、カンボジア・カルメット病院、ラオス・マホソット病院、台湾・国立台湾大学病院、中山医学大学附属病院、台南市立病院)と交流があり、定期的に相互の交流を実施しております。この国際交流が評価され、後藤院長は平成30年度外務大臣表彰を受賞されています。当院の国際交流は、国内への招聘と海外派遣を通じて、医療人の人材育成を目的としています。
国内招聘(院内研修)
アジアの若手医療人に対する日本の先端医療を体験するプログラムが、科学技術振興機構(JST)の平成30年度さくらサイエンスプランに採択され、タイとベトナムからの医師、看護師4名と学術交流を行いました。フィリピンからも医師が継続的に脊椎手術の研修を受けにきています。消化器内視鏡センターにも多くのアジア人医師と看護師が、最新の診断と治療を学ぶために実習に来ています。
さくらサイエンスプランによる国際交流
令和元年9月2日から9月7日の期間において、科学技術振興機構(JST)さくらサイエンスプランの支援により、タイ王国コンケーン大学病院とベトナム社会主義共和国のフエ医科薬科大学から2名の医師と 2名の看護師が来日しました。日本の高度低侵襲医療を体験するプログラムをテーマに、当院において学術交流が実施されました。昨年に続く採択で院内での国際的研修に対する対応は非常にスムーズであり、国際色豊かな病院となっています。
海外派遣(現地指導)
本年度は、早期胃がんや大腸がんに対する低侵襲医療である内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection:ESD)の技術指導のためにタイ・バンコク、コンケーンとベトナム・ハノイ、ホーチミンに5回出張しております。ライブによる実地指導であり、常に内視鏡室は実習生で満室です。今後ますますグローバル化する社会において、国際交流は重要なコンテンツであり、国際水準の医療を提供できる高度な医療人を育成するために積極的に展開していきます。国際交流の実績は豊富にあり、初心者でも容易に溶け込める土壌があります。